お花見のシーズンです! いっせいに咲くソメイヨシノの下で、うかれた花見客がカラオ ケを歌う光景は、日本の春の風物詩(というほど風流でもないですが)になってしまいま したね。さて、今週の夕刊フジのメインテーマは、サクラ。お花見の季節になると、気分が高揚して事故を起こしやすくなるという方のご相談に答えました。
なぜ、日本人はサクラなのでしょう? サクラを見ると、お酒が飲みたくなり、みょうに 普段と違って気持ちが騒いだりしてしまう…………。春だから? 日本を代表する花だか ら? おおっぴらにお酒が飲めるから? 日本人がお祭り好きだから? じつは、サクラ には、日本人の遺伝子にだけ記憶された、重大なキーポイントが隠されているからです。
まだ暦が中国から輸入されていなかった古代の日本では、サクラが咲くと、「作物の種をま く知らせ」と見て、耕作を始めたのです。というよりも、耕作の指標とする木を総称して「 サクラ」と呼んでいたのです。古代では桜種でなく、コブシが一般的でした。
食糧事情の悪かった古代においては、その年の稲作の出来不出来は、死活問題であり、最大の関心事 でした。農耕の開始を知らせるサクラは神木であり、サクラの花の咲き具合から、秋の収穫を占いました(折口信夫説による)。
「黄龍の話」でも触れましたが、占いには「五術」があるという話をしました。サクラの花を見て吉凶を判断する占いの術は●「相(手相、人相など、見た目の事象から判断する術)」 の分野に相当します。現代でも、こうした占いを「手相見」「人相見」といったりします が、「花見」の語源もここから来たという説があります。
中国では神話時代から星の動きや十干十二支の暦法によって、ほぼ正確に一年を測ること ができていました。農耕はもちろん、建築や戦争や政治などすべてを、計算された暦法に よって定めていましたので、花を見て種まきする風習はありません。
『魏氏倭人伝』を注釈した、五世紀の裴松之によると、古代の倭人(日本人)は「其の俗正歳四時を知らずただ春耕秋収 を記し年紀と為すのみ」とあります。意味は、「日本人は、暦や時間を正確に計測するこ とができず、春に田畑を耕し、秋に収穫するための記録によって、一年の暦にしている」 というものです。
逆にいえば、暦法の輸入以前から、日本人は四季の推移を見る術に長け、花や山野の風景 の変化を敏感に察知する民族であったことを示唆するものですね。ビバルディの『四季』 が日本人に非常に好まれ、短歌や俳句が日本の独自の文学となり、春が年度始めであった りするのも、こうした古代からの民族的特質が受け継がれているからです。
一方、桜は、稲作と関係の深いおめでたい神木だったと同時に、「栄光とはかなさ」の象徴としても伝えられています。日本神話のコノハナサクヤヒメの伝説では、ニニギノミコ トが彼女を妻としたために、神である天皇に寿命が生じたという由来が書かれています。 自殺したあわれな女性の伝承にも「桜児」がいて、小野小町も「花の色は移りにけりな… ………」と桜の命がはかないことを歌っています。「桜の栄光とはかなさ」の伝統は、戦 時中では「同期の桜」で歌われ、合格・不合格を「サクラサク・サクラチル」で通知したり、桜は、日本人独特の「生老病死」「栄枯盛衰」感を日本人の心に咲かせてきました。
四季それぞれに花をめでたり、野山を自然観察をする、街の風景に季節を読み取るなどなど…………そういう何気ない日常の行為も、純和風の風水術に通じるものです。とくにインターナショナルなビジネスに携わる人は、日本人である私たちにだけ備わった、そうした観察眼を活かすことが成功のヒントになるのではないでしょうか。
月曜の朝の段階では、まだチラホラとしか咲いてなかった桜。初夏のような陽気に誘われて、昨日の昼間、いっせいに開花しました。マーシの住まいの近くには光が丘公園があり、芝生公園も広くて、桜の名所としても有名です。さっそく花見客がおしよせて、大騒ぎをしています。
この異様な狂乱ぶり。マナーの悪さに顔をしかめる人もいるでしょうが、このHPを読んだあなたは、「そうか、古代の日本人の血が騒いでいるだなあ」と、冷静に見る余裕が出てきましたね。今年のお花見は、桜の咲き具合をよく観察し、本来の意味での「花見」で、この秋の自分の運勢を予測してみるというのはいかがでしょう?
四年前のことです。台湾に気功の勉強に行きました。そこで瞑想や静座法や、その宗派独特の真言を学びました。「真言」とは、お経のようなものですが、そこにあった「恕(スゥ)」という文字が、あまり目にしたことがなかったので、意味をたずねました。
「恕、というのは、他人の立場を思いやることです。中国ではみんな知っていますよ」という返答が返ってきました。こんないい言葉が、今の日本ではあまり使われることがなく、残念に思われました。中国の思想体系の祖である「孔子」は、いろんないい言葉を残していますが、子貢という弟子に、「一生の信条とする言葉としては、何がふさわしいですか?」とたずねられたとき、「それは恕ですよ」と答えています。
今週の夕刊フジのテーマは、新人社員を教育するビジネスマンが、若い人とのコミュニケーション不足に悩んでいるという質問に答えました。風水では、コミュニケーションや商売に有効な方位を東南としています。私も、事業や商売をされる方の家相の鑑定の時には、東南を重点的にアドバイスします。東南を示すのは、易でいうと「巽(たつみ)」で、意味は風、そして謙遜です。
なぜ「風」が謙遜なのでしょうか。謙遜の遜と巽は同じ意味で用いられることがあり、風はどんな隙間にでも入れることから、「順(したがう)」の質を持つとされています。すべての民の心に入り込むことから、風は「君子の命令」という意味でも使われます(本田済「易」による)。中国の最古の詩集であり、「四書五経」にも数えられている「詩経」に「国風」という表記が見えますが、こちらも地方の隅々にまで行き渡っている特色という意味です。現代では「京風、イマ風」とかいわれる「風」の語源です。
他人を動かすには、嫌々したがわせるのでなく、自然に仕向けていくのが指導者や商売のテクニックに通じます。世代や思想や価値観が違う人たちは大勢いますが、その中でコミュニケーションをとっていくには、相手の立場に立ってものを考える「恕」、つまり思いやりや、自分より他人に先に譲る「謙遜」というのが欠かせないものだということが古代中国の知恵のようです。
じつは、「風」については、もうひとつ重要な意味が含まれていて、本当はそれを書きたかったのですが、今週はお花見やら仕事やらで何かと気ぜわしく、資料を確認するヒマがありませんでした。ごめんなさい。次回までに調べてアップしますので、今日はこのへんで。
それにしても、光が丘公園の花見は最高に楽しかったです。しかし、マーシはHPの更新があったので、お酒があまり飲めませんでした。無念…………。
今週中にアップしようと思っていた『風』についての話ですが、今週は仕事が忙しく、資 料に当たる時間がありませんでした。いつも読んでくださっているみなさん、すみません 。巽(たつみ)については、また夕刊フジのテーマで取り上げることがあると思いますの で、次回のネタにしたいと思います。かわりといっては何ですが、13日の記事の内容を 先にアップしておきます。いつもゲンダイを読むという人も、たまには、夕刊フジを買っ て、読んでみてくださいね。そういえば、女性の方は、夕刊フジは買いにくいという方が 多いようです。じつは、私も最初は、抵抗がありました。買い方のコツとしては、コンビ ニやキヨスクで、120円をぱっとカウンターに置いて、新聞を見せ、ササッと逃げれば それで追いかけられることはありません。あとは、バッグにしまって、家に帰って読みま しょう。みなさん、よろしく。
道家(道教を修める人々)によって発達したセックスによる長生術が『房中術』です。道 教の祖である老子の書には「一陰一陽之を道といふ」という有名な言葉があり、男女の交 わりが道(タオ)の神髄に通じることを示唆しています。伝説で、紀元前110年、漢の 武帝は崑崙に住む西王母(せいおうぼ・中国の最高位の女神)から、長生の秘伝を授かり ました。その中に性技の解説がこと細かに含まれていたといいますから、すでにこの時代 には長生に性技は欠かせないもの、という観念があったようですね。
今日の夕刊フジのテーマは、年齢とともにロリコンになってしまったという男性の質問に お答えしました。夕刊フジでは、あまり固い話題だけではおもしろくないので、お色気と 、ギャンブルのテーマを、定期的に掲載するようにしています。ギャンブルネタは、私の得意とする分野ではないので、やや苦しいのですが、お色気ネタは意外にも得意です。今月、日本文芸社さんから、エロチックミステリー・トリック集(文庫です。タイトルはま だ知らない)が刊行されますが、私の作品も収録されています。興味のあ る方は探してみてください。
さて、秦の始皇帝が、東海の向こうにある蓬莱山に、徐福という方士を向かわせたのは、 あまりにも有名な話です。目的は、不老不死薬。中国では伝統的に神仙思想が盛んで、何 百年も生きる神仙がいると、現代まで信じられています。始皇帝が「東」に不老不死薬を 求めたのは、渤海に浮かんだ蜃気楼を、神仙の世界と思いこんだこともありますが、やは り「東」が若さと生の象徴であったことに由来しています。
風水において「東」は「震」といわれ、巽が風であったように、『雷』で象徴されます。 音や通信、電気などの連想から、インターネットやパソコンもこの「震」の事象に含まれ ます。パソコンで仕事を発展させたいなら、パソコンを東に置いたり、東に向かって仕事 をするようにするといいですね。これは余談でした。
東には、西の西王母に対して、東王公という道教の神様がおります。西王母が金母といわ れるのに対して、木公といわれたりします。西王母が、女仙人のトップであるのに対して 、東王公は男仙人の頭領です。だから、男仙人になりたい、つまり、男性が長命を願うな ら、東王公によしみを通じなければならないとされています。ですから、始皇帝は東に不 老不死薬があるという話を信じたわけです。
中国では、東海の先には垈輿(たいよ)員○ (えんきょう・漢字がありません。山へんに橋の右と書きます)方壷(ほうこ)瀛州(え いしゅう)蓬莱(ほうらい)の五つの仙山が聳え、どの山も周囲が三万里、山と山の間が 七万里あると信じられていました。そのうちの蓬莱山は不死山、つまり富士山だというい いつたえが、徐福伝説に残っています。
このあたりで、中国の地理的な感覚と、日本の地理的感覚の違いがあって、面白いですね 。私たち日本人は、とにかくまっすぐに歩いていけば、東西南北どこへ行っても「海」に 行き当たる、という感覚が、なんとなく昔からあります。ところが、中国の人は、北西南 にそれぞれ地球的規模の山脈があるので、東の海の向こうにも「山」があると確信してい たんですね。海に囲まれた島国日本に、神仙思想があまり発展をとげず、浦島伝説の龍宮 城、山幸彦海幸彦などが、根強い伝承として残ったのは、地理的な影響ということがいえ るでしょう。これも余談でした。
さて、房中術の話に戻ります。仙人への憧れは、なんといっても不老長命への願望にあり ました。中国の皇帝の祖である「黄帝」は、2000人の女性と交わることで、皇帝であ りながら神仙になったといわれています。始皇帝はそれを真似て、後宮に大勢の美女をは べらせました。代々の皇帝や為政者が、大勢の側室を持つのは、たんに子孫繁栄を願った わけでなく、不老不死への憧れがあったからなんですね。『養生延命録』には「精が減れ ば病気になり、精が尽きると死ぬ」とあって、房中術には「接して漏らさず」や、「一晩 に多くの女性と接すること」または「若い女性ほどいい」とかありますから、おじさんた ちがSPEEDにハマったり、古女房を捨てて若いOLと不倫してしまうのも、老いへの コンプレックス、死への恐怖と関連がありそうです。
秦・漢時代には、煉金術や煉丹術の発達により、「黄金で鼎(かなえ・容器)や食器を作 り、それを使えば不老長寿が得られる」と盛んに「黄金が不老不死に有効」、と宣伝されるこ とになりました。このあたりで思い出されるのは、豊臣秀吉です。仙人につきものの瓢箪 を馬印とし、黄金の茶室を作り、大勢の側室を持ちましたが、秀吉がたんなる派手好きで 、好きもののオヤジだったのでなく、中国の神仙道に詳しく、不老長命の術を実践しよう としていたことがわかりますね。朝鮮出兵の理由のひとつにも、朝鮮人参の独占があったと聞いた ことがありますが、このあたりは私は詳しくありません。ご存じの方がいたら、教えてく ださい。
生に対しての執着心は、女性より男性がはるかに強いようです。これには生理的な理由が あります。女性は、一生の大事業として出産し、子供が自分の分身として「死後も生きる 」と体験的に実感できますが、男性はそうではありません。そのため、自分の生きている ことの存在をアピールすることで、昇華しようとし、それが名誉欲や闘争心、好奇心や知 識欲、向上心につながっているといわれています。クローン人間や精子バンクなどの発想 も、まさに男性ならではの不死への執念と見ることができるかもしれません。
私たちに根強く残る「不死への願い」は、無意識下においてはロリコンになったり、攻撃 性に転じたり、逆に劣等感になることがあります。常に自分の行動の原動力となる願望を 意識することは、大切なことです。現在の自分を肯定的に認めるには、自分の本質を知る ことが最初の一歩となります。それは、同時に明日からの自分の生き方を存在感のあるも のにし、心の平穏へのキーポイントとなるからです。
そろそろ、楽しみなゴールデンウイークですね。みなさん、ゴールデンウイークの計画は立てましたか?今週のテーマは、ゴールデンウイーク中の外出先の吉方位についてです。月で見た九星術によってご案内してみました。
さて、ゴールデンウイーク中、仕事運がよくなるのは、西南です。仕事で行き詰まったり、仕事上で発展したい人は、ぜひ西南方面への旅行をおすすめします。もちろん、自宅から見ての方位です。由緒のある歴史的な場所、ホールや劇場、スポーツ観戦、ゴルフなどの競技会への参加が、幸運を呼びます。また、西南ではケチケチせずに、高級なホテルで過ごしたり、高級料理を食べたりと、リッチな気分で過ごしてください。
恋愛運がよくなる方位は東です。川や湖など、水の流れる場所が愛を育む場所です。盛り場やレストラン、バーなども恋のチャンスの芽生える場所。彼、彼女のハートをゲットするには、東方位のバーで、カクテルを飲むといいでしょう。もちろん、グループで旅行をすると、そこから恋が芽生えることもあります。
東北は、子供と一緒に遊んだり、家族と楽しく過ごせる方位。東北にテーマパークやレジャー施設があれば、ぜひ利用してみてください。また、東北方位は、会社の研修やカルチャーや学習のための旅行には、最適の方位でもあります。学習効果が上がったり、技術的な向上が見られることになります。
西は、親孝行や夫婦みずいらずで、しっとりとした時間を持てる方位になります。親友や気の合った仲間との交流にも適しています。自然が豊かな温泉地や、山荘がぴったりです。以上は吉方位でした。以下は凶方位です。
東南にドライブに行くなら、事故に注意してください。無理なスケジュールで、あせって運転しないように。また、北と南への旅行も、トラブルに遭いやすい方位となります。予定外の行動はつつしみ、無理のない計画を立ててください。
最後に、家や近所でゴロゴロするという方々は、テレビやビデオを楽しんだり、読書三昧や芸術に親しんだりと、知的な時間を持つようにしましょう。家では、ケンカが起こりがちですから、お互いに干渉せず、自分の世界を楽しむようにしましょう。家事や雑事はいつものペースで。細かい作業に時間をとられてしまっては、せっかくの休みなのに、充電できないからです。
本日は競馬ファンのみなさんにサービスのテーマです。今日は天皇賞をどうしてもとりたい!という方へ、生まれ年による5月3日の「買い方」のヒントをテーマにしてみました。
生まれ年と、5月3日の戌の日との十二支の相性を基準にして、占ってみました。カンが働きやすく、幸運なのは、戌、卯、午、寅の年の生まれの方です。ピンときた馬に、思い切って賭けてみるといいでしょう。一方、辰、酉、未、丑生まれの人は、手堅いセンで賭けたらいいでしょう。その他の年の方は、どちらでもないので、データやいつもの自分なりのジンクスで賭けましょう。風水的な方法としては、前日は南に向いて寝たり、買う前に、南に寄り道したり、とにかく南を意識することです。南は勝利の方位だからです。
さて、競馬の話題が出たところで、今日は少し馬についてお話をしてみたいと思います。みなさん、占いで馬というと、もちろん「午」のことですね。風水では、「南に馬の絵をかけるといい」とよく言いますが、これは十二支を動物に置き換えて午を「うま」とし、方位を南としたことから言われるものです。
みなさんも、なんで「午」が「うま」で、「子」が「ねずみ」なんだろう、と疑問に思われるでしょうが、そもそも子丑寅…………の十二支は、「甲骨文字」という古代中国の文字に見ると、日付を示す語で、それに「当て字」として、動物をはめ込んだだけのことなんです。だから、十二支の文字と十二支の動物は、本来まったく関係ないもの、というのが定説となっています。
戦国時代から漢の時代にかけて、十二支が動物に当てはめられるようになったと考えられていて、初めて記録として明記されるのは、後漢の王充の「論衝」です。さらに文字の歴史をさかのぼっていくと、「午」は「子」と表記されていました。字体が似ているのは、原形が同じだったからなんですね。
しかし、その後十二支の動物は神格化して、その方位の守護神として信仰を集めるようになりました。風水では一般的に、「北は玄武、東は青龍、西は白虎、南は朱雀」で表されることが多いのですが、こちらの出典は、古代中国の地方神話。十二支とは出典が違うので、どちらが正しいとはいえません。両方とも、年代をはっきりとさかのぼれないほど古い歴史があり、長い間信仰の対象になったわけですから、南に鳥の絵をかけるのも、風水的な運気のアップのやり方のひとつだし、馬の絵をかけるのも、同様に南の運気、つまり勝負運を上げるのに役に立つというわけです。
今日のテーマは風水学。事故でカラダが回復しないというご相談に、風水を使った効果的なリハビリの方法について述べてみました。 それにしても、「風水開運カルテ」と名乗っておきながら、本格的な風水学を取り入れた記事は書きづらいものがあります。その理由は、中国風水の精緻さにあります。中国風水では男女でも星が違うし、建物の向きによってもそれぞれの方位に巡る「気」が違うし、記事の字数制限の中で、不特定多数の読者のみなさんが役立つような説明をするのは、きわめて困難だからです。しかし、今回は「天医」についてチャレンジしてみました。
さて、風水学の原書といわれるものに、『八宅明鏡』『陽宅大全』『陽宅十書』などがありますが、とくに『八宅明鏡』を元に発達したのが、『八宅派』といわれる流派の風水です。現在、この八宅派の風水の本は、かなり書店に出回っていて、「鬼門というのは本格的な中国の風水にはない」、と書いたものもありますが、『家相極秘伝』や『家相大全』などのいわゆる『相術』も風水書の一種とみなされていて、こちらは日本の家相学と共通点があって、鬼門、裏鬼門などの見方をしています。だから、中国の風水師も流派によって、鬼門という見方をしたり、しなかったりするわけです。なんだか、とってもややこしいですね!私もわかんなくなっちゃうくらいです。
この八宅派では、四つの吉方位『生気・天医・延年・伏位』と、四つの悪い方位『過害・六さつ(文字がありません)・五鬼・絶命』に分けて住宅を占います。吉方位は、いかにもありがたくて、長生きしそうな名称が並んでいますね。逆に凶方位の名称の、いかにもこわそうなこと! これって東洋の占いの醍醐味みたいなものかもしれません。
他の東洋の占いにも、暗剣殺だの天中殺だの、ミョーに危ない名称が多くて、『あなたは天中殺!』といわれてしまうだけでショックで病気になってしまう人も出そうですが、まあ、これらもモトを正せば、五行の相性の善し悪しを言い換えているだけですし、なんとなくコワイところも占いの魅力ですから、そのあたりは、お化け屋敷に突入する気分で本格的な占いを楽しむのがいいと思います!
その八宅派によれば、通常は、家の向き(宅卦)や玄関の向き(門卦)、住んでいる人の生まれ年(命卦)によって、これらの八方位は、すべてが変わってきます。今回、夕刊フジでご紹介した方法は、ひとつは、ご相談者の生まれ年によってみた『天医』の方位で寝る方法、もうひとつは、『天医』の方向を、季節によって定めた他の応用法(神殺といいます)を用いてみました。一年を通じた『天医』の動きは、
五月〜六月=東北、七月=東、八月〜九月=東南、十月=南、十一月〜十二月=西南、一月=西、二月〜三月=西北、四月=北、
というふうに『天医』は八方位を時計回りで巡っています。現在、いまひとつ、体調が悪くてスッキリしない人、ストレスのたまっている人は、月を選んで、自宅から見た『天医』の病院に移ってみてはいかがでしょう?
今日のテーマは、北、「玄武」についてです。風水をはじめとした中国や日本の、古代からの「北」に対する考え方はかなり「特別」なものがあります。家相学においても、「北」は「中央」と並んで特別です。これは、単純なようですが、磁石が北をさす(地図上の北と磁石の北にはズレがありますが)ことや、北極星が北にあることなどと、深いかかわりがあります。
地磁気や北極星について話をはじめると、とてつもなく長くなってしまいますから、それはまた次の「北」のテーマの時にゆずることにします。今日のご相談は、「妻がいつも、自分の留守中、おかしな訪問販売にひっかかってしまうから、風水的な対処はないか」というものです。マジメな勧誘員の方も多いのですが、訪問販売の中には、悪質な例も少なくありません。その対策法として、北や玄関に「門神を置く」という中国の魔除けの方法を、ちょっと現代風にアレンジして「あなたのあこがれのスポーツヒーローのポスターを玄関に貼ってはどうでしょう?」とご紹介してみました。ちなみに私は松井(巨人です)とゴン中山のファンです。タイガーウッズもいいなあ。かなりミーハーですね。またまた脱線でした。
みなさん、ご存じのように、神社の門にはこま犬がいて、お寺の門にはお仁王さまがいます。沖縄にはシーサーがいます。すべて、「門を悪鬼から守る」という考えです。風水では、獅子や龍、亀や犬などを玄関から外に向けて置き、家を守らせる方法を紹介することが多いのですが、中国では「門神」その他の強そうな神様の絵を、年末に門に貼る風習(紙媽)があります。
「気」は風水の基本といえる概念ですが、風水では、家の「気」は表玄関から入るものと考えます。玄関の方位や向きにこだわるのは、そのためです。良い気を入れ、悪い気をふせぐためのガードマンが、門神というわけです。さて、ここで玄関は、なぜ「玄関」というのか、というところで、「玄武」と結びついてくるわけです。ここでのキーワードは「玄」ということになります。
北のことを「玄武」という四神であらわすことは、もうだれでもご存知ですが、だいたいが、玄武という神獣が謎だらけの動物です。亀とヘビをからめた姿で、色では黒を表します。他の四神が「白虎」「青龍」「朱雀」で、イメージが伝わりやすいのに、北だけは「黒亀蛇」じゃないのがへんだなあ、と思っていた人は、そう思うのが正解です。
通常では、玄=黒だと単純に解説されたものが多いのですが、玄とは=元=源=原であって、つまり北の方位が「天地万物のすべての源」という考え方から生まれているのです。「老子(道徳経)」によれば、道教の基礎ともいえる「道」も「玄」と形容されており、玄は、非常に重要な言葉となっています。
では、「武」とはどういうことでしょう?亀と蛇の動物が「武」なんて、ピンときませんね。風水では、中国でいう「君子南面」の対語として、「北面の武士」といい、北は人間の姿をした武将の姿で表されることが多いのです。南に向いた君子は、北が背中になり、弱点となります。それを守るために、強力な「武将」を配置して守りを固めるという考え方です。
北が始源であり、弱点であり、守りの武将が必要だという意味から、中国皇帝の宮廷では、南に玄関を持ってきます。その配置からいえば、北はもっとも奥であり、陰陽でいう陰の方位であり、奥の部屋に妻を配置したことから、「奥様」とか、「北の方」とか、妻をさす言葉も生まれてきています。女性は陰であるから北、弱いから奥、というだけではなく、女性は皇帝にとって子孫の生の源であり、最も強力な「武力」として、信頼と尊崇の念をこめて北に配置され、「奥様」と呼ばれるわけですね。
日本では、道教よりも儒教(朱子学)が重視されてきた歴史があり、陰陽で言うと女性は陰なので、それがダイレクトに男女差別の思想に結びついてしまったのは残念なことです。そのために、現代では、中国の思想や東洋の占いというと、封建的でお説教臭いイメージができあがってしまいましたし、また、「易」を引用して、古臭いお説教をする人も少なくありません。しかし、そもそも陰陽は対極であって優劣はなく、南が偉くて北が劣るということはありません。一家の中で、妻が強力な武力であることは、昔も現代も変わらない事実ではないでしょうか。
北=玄については、道教といえば玄、玄といえば道教というほど、道教思想の本質にかかわってきます。日本語としては、「幽玄」「玄妙」といった言葉が、かなり近いフンイキをかもしだしています。これはワビ、サビといった日本独特の文化を生み出した東洋思想の本質でもあり、同時に、「つかみどころがなく、あいまいな」東洋の占いの神秘性にも関係しているように思います。
うふふのふ。今日のテーマは趣味に走ってしまいました。パワーストーンのお話です。パワーストーン鑑定を始めて、さまざまなご質問をいただきましたので、その中から、「浮気っぽい彼女に贈るのにふさわしいのは、やっぱりダイヤでしょうか?」というご質問にお答えしました。ご質問へは、「貞節・忍耐」の効果のあるヒスイや真珠、あるいは、冷静さや知性をもたらす「アメシスト(紫水晶)」「ラピスラズリ」をおすすめし、ダイヤは「堅固」の意味あいから、男性の仕事運をアップするのに効果大、とお答えしました。
じつは、このテーマを書こうと思ったのは、最近購入した御堂龍児氏の「定本・地理風水大全」に、以前から気になっていた「紫水晶のウワサ」について、書かれていたからです。この話は、御堂氏が、本書の中で、ある「風水師」と「占いを信じすぎてしまう相談者」を批判しているものです。以下、本書よりの抜粋です。
「昨年、読者から受けた相談でこんなものがあった。新しく家を建てたばかりなので、部屋の色によって開運を、と謳っている先生の本を買って読んで、父親とともに相談に行ったところ……………………(中略)……………………その折りに、ついでの話なのだろうが、指輪の色も大切だと聞かされたそうである。彼氏か婚約者がいて、もし紫色の指輪を贈ってくれたら、それは「二人はもう別れましょう。でも別れてもこの縁を記念して紫色の指輪を贈りますよ」という意味なんですよ、と話をしてくれたそうである……………………(後略)」
その後、この相談者の方は、彼から紫水晶の指輪を贈られて、それを「別れの意思表示」として受け取り、指輪をつき返してしまって、その後運を悪くしてしまったという話です。
相談者のあまりの非常識ぶりに、のけぞってしまいそうですが、さて、こういうアドバイスをした風水師は、なぜ、紫の指輪が「別れのサイン」としたのでしょうか?紫が嫌いだったんでしょうか?
じつは、気学を専門にしている占い師の中に、ときどき「紫水晶(アメシスト)を身につけていると恋人と別れる」という人がいて、私も、そう主張している占い師を何人か知っています。これは困った「易・九星」の応用ということがいえます。
占い好きのみなさんなら、九星の中に、「九紫火星」というのがあるのをご存知ですね。九紫火星は易の八卦でいう「離(火)」に属していて、別離や争乱、あるいは宗教や芸術の星です。色でいえば、紫や赤となります。つまり、これらの占い師は、紫=九紫火星=別離とインスピレーションをはたらかせて、こうアドバイスしているものなのです。
占いとパワーストーンは違うものですから、通常は占い師がパワーストーンに詳しいというわけではありません。私は、たまたま水晶が大好きで、目にみえてその効果があるので、鑑定の中で活用しているにすぎません。パワーストーンをまるで知らない占い師なら、紫水晶だろうと、紫のガラス玉だろうと、紫の指輪は即「離」なので、「別れる」と占断してしまうのです。アメシストにはずいぶん迷惑な話で、失礼しちゃいますね。
もちろん、「紫は別れの色」というのは、ちゃんとした気学の教科書に載っているわけではなく、「梅花心易」の一種といえるものです。「梅花心易」というのは、宋の時代の邵康節という易占の達人(大儒なんていいます)が、物事の事象から易卦をたて、未来を予知する方法を体系化して、後世に伝えました。現在はあまり流行りませんが、易を学んだ人はよく行う方法です。「無筮立卦法」つまり、筮竹を使わないで卦を得る方法として、伝統的なやり方ですが、その応用はほとんど術者の直感力に頼る部分があります。
私も五行を応用してパワーストーン鑑定をしていますが、それは水晶の効力や性質を知った上で、チャクラに対応させて、個々人の「気」の通りのよくない部分を、水晶の効力によって「通気をよくする」という考え方で選定しています。
つまり、単純に「恋愛運をよくしたい」という人に、その効果のある石をすすめるわけでなく、その人の生年月日から、「どこに問題があって恋愛運がよくないか」を判断しているわけです。例えば「愛してもらえる自信がない」人と、「表現力が下手で相手に意思が通じない」人と、「自己愛が強く他人を愛せない」人では、同じ「恋愛運が悪い」といっても、滞っているチャクラが違ってくるわけです。
パワーストーンは、ニューエイジの解釈もあったり、おまじない的な解釈があったり、その使われ方はさまざまだと思いますが、私の場合は、風水を応用していることもあるのですが、陰陽五行思想の最も基本的な考え方である「心身の全体の調和・バランスをとる」という使い方をしています。紫水晶・アメシストはとくに、雑多な情報から何を選ぶべきかという選択能力を与えてくれる、額の第6チャクラと関連しているので、知的で、好奇心が旺盛なあまり、様々な情報にふりまわされ、自分を見失いやすく、それが結果的に「運を悪くしている」人におすすめしているパワーストーンなのです。
やれやれ、パワーストーンの話なので、ついつい熱が入ってしまいました。では今日はこのへんで。
みなさん、今日は更新が遅れてすみません。このところ、仕事がたてこんでいまして……。というより、マーシはぐうたら人間ですので、仕事は休憩をとりながらでないと、続けられないのです。天候がスッキリしないせいか、体調も良くありません。
そんなわけで、今日は安眠についてのお話です。最近、悪夢を見てよく眠れないというお客様の話をきいたので、その対処の仕方を占いの立場で考えてみました。夢を食べるという「バク」は有名ですが、今日ご紹介した方法は中国に伝わる呪法で、「夢の売買」です。夢を売ったり、買ったりする話が、中国では各地に残っています。 日本では、北条政子が、妹が見た吉夢を買って、自分が栄華を手中にしたという伝説が伝わっています。
悪夢を見たら、早起きして、家の外の土塀に「出売悪夢」(悪夢を売ります)と書いた紙を南に貼る方法があります。これは、悪夢を「売る」という形で、白日のもとに公開して、不吉な効力を無くす意味があります。べつに買う人がいなくてもいいし、どんな夢を見たか、公開しなくてもかまいません。悪夢を見て、気になるのでしたら、みなさん、試してくださいね。
そして、これはインテリアについて。寝室を明るく華やかにしている人がいますが、やはり寝室は一日の疲れをいやす場所ですので、落ち着いた「陰相」が適しています。不眠で悩んでいる方は、部屋に鏡や派手な色彩の絵画などないでしょうか。また、電気をつけていないと眠れないという人もいるようですが、身体にはよいとはいえません。寝室に「陽相」をもってきていいのは、子供やお年寄りです。働き盛りの人は、熟睡によって鋭気を養いますので、赤やオレンジ色の色彩は、八卦でいう「離」つまり「太陽」の意味になり、睡眠の邪魔をすることがあります。
また、眠る向きというのも、意外に大事です。陽宅術では、命卦(生まれ年)によって、方位の相性をおおまかに二種類に分ける方法がとられます。つまり、東・東南・北・南が相性がいい人(東四卦)と、西北・西・東北・西南が相性がいい人(西四卦)がいて、それぞれ吉凶が相反しているのです。例えば、西向きに寝ていて、なんかよく寝れない、という人は、東に向いて寝るようにすると、急に眠れるようになったりすることもあります。実際には、部屋の向きの「宅卦」も重要なのですが、とりあえず不眠の応急処置としては、効果的な方法になります。
さて、みなさん、今夜はぐっすり寝てくださいね。(マーシはダウン)
みなさん、いよいよワールドカップですね!カズや北沢は本当に残念でしたが、スポーツマンらしい、さわやかな会見に、ほっと安心してしまいました。さて、今日のテーマは旅行運。フランスに応援に行く3万人ものサポーターの方々に、楽しい旅のコツを風水的にアドバイスしてみました。
旅行といえば東南です。東南は八卦でいう「巽」にあたり、巽が「風」の意味を持つことは、4/6の「風の中にあるもの」でご紹介しました。ですから、自宅の東南にスーツケースや旅行用品、航空写真、または旅のガイドブックなどを普段から置いておけば、旅行運を高めてくれることになります。旅行中の家族の旅の安全を願うなら、東南の木気を高める五行である「水」つまり、コップ一杯の水を置くのもいいし、海の象徴である貝殻や、湖のポスターなどでディスプレイしてみるといいですね。
そして、旅といえば日本には旅行専門の神様が存在しています。猿田彦命(さるたひこのみこと)という神様ですが、この神様は引越しの時や、いわゆる方位よけといった、方角に関しての全般を、引き受けてくださる神様です。九星気学では、「方位」を重要視しますが、お客様が悪い方位に旅行されるときや、やむなく転勤などで悪い方位に引越しをされるとき、「困ったときの神頼み」で、方位よけの専門の神社や神様をご紹介することになります。そのときの占い師の救いの神様こそが、この猿田彦命なのです。
猿田彦命は、「地祇(くにつかみ)」を代表する神様で、日本の土着の神様です。あれ、日本の神様に、土着だの、よそから来ただのあるの?と思うかもしれませんね。日本の神様には「天(高天ヶ原・たかまがはら)」を住まいとして暮らしていた神様と、「地(中国・なかつくに)」を住まいとして暮らしていた神様の二系統があります。天にいた神様の代表にはニニギノミコトやアマテラスなど、そうそうたるメンバーが勢揃い。それを「天神(あまつかみ)」といいます。一方「地祇(くにつかみ)」は、出雲系の神様で、大国主命(おおくにぬしのみこと)が有名です。
「天神」が中国(なかつくに)を統治しようとして降りてきたことを「天孫降臨」といいます。そのときに、道案内の役目をしたのが猿田彦命なのです。それ以来、猿田彦命は旅の神様となりました。日本神話といえば、天岩戸でおこもりしたアマテラスの話が有名ですが、このとき見事な踊りでアマテラスを誘いだしたヌードダンサーの神様「アマノウズメ」は、猿田彦命の奥さんです。なかなかのベストカップルですね。
ですから、旅行中トラブルが多いとか、仕事が忙しくて、なかなか旅行に行けないという方、猿田彦命の神社で御札をもらってくるといいですね。そして、飛行機や船に弱いという方には、かんたんなおまじないを。乗物に乗る前に、てのひらか宙に「大地」、または「坤」と力強く描きましょう。さあ、サポーターのみなさん、準備完了です!私たちの分も、応援してきてくださいね!
そうそう、旅行といえば、最近、マーシはご縁があって、旅行雑誌で紹介していただくことになりました。「格安旅行」さんでトラベル占いを、「world walker」さんでは、ラスベガスの特集でギャンブル運を占いました。もちろんこのHPも載せていただいています。そして、「world walker」さんでは、PCと水晶の前で写真を撮っていただきましたので、ホンモノのマーシが見られます!(プロフィールの写真は、ニセモノというウワサがっ)、さあ、みなさん、マーシの記事を読んで、ラスベガスに行って大儲けしましょう!(笑)最後は余談でした。
先週、W杯に応援に行くサポーターの方々の旅行運を書いたところ、2日後にいきなりチケット騒動になりました。もしかして、チケットが手に入らなかったみなさんは、あれから「猿田彦神社」に飛んでいかれたのでは?日頃から、旅行運をよくする「東南」を活性化しておきましょうね。
そして、待ちに待ったW杯!!今日の結果は0−1で惜しくも負けましたが、後半は熱い闘いでした!あと、トラベル占いをご紹介していただいたのは、双葉社さんの「格安航空券」さんでした。間違ってごめんなさい。
さて、今日の夕刊フジのテーマは、「水槽」についてです。風水といえば水槽、水槽といえば風水、といわれるほど、水槽を開運におすすめしている風水家の方が多いようです。昨年も、水槽の扱いかたについては、書いたことがあるのですが、これは風水の最も基本的で大切な部分ですので、再度あらためて書いてみることにしました。
最近いただいたご質問で、「水槽がいいというから、仕事部屋に置いているが、ちっとも金運がよくならない」とボヤいている方がおられましたので、基本的な使い方、考え方を述べてみました。そもそも、水槽は金運そのものをよくするアイテムでなく、「気」を溜めるものなのです。
風水では、水を「財」とみます。財というのは、現金とは限りません。人脈も財産だし、子宝といわれるように、家族も財産、不動産や、知識、やりがいのある仕事も現金には換えられない財産です。人類が黄河などの大河流域に文化を繁栄させたのも、水が人類の財産を止め、生み出したから、ということになりますね。
そもそも風水という言葉の語源となったのは、晋の時代の郭璞の「葬書」です。「気乗風則散界水則止」つまり、気は風に乗って運ばれたり、散ったりし、水が気を止める、という意味です。そして、風水の第一の利用法は、水を止めることにあり、次に風を取り込んで散らさないようにすることだ、といっています。
ですから、気の流れのある場所、つまり適度に風通しが良く、人や物が出入りしやすい場所に「気」があるわけですから、例えば窓のない部屋などは「死気」といって、風水でも典型的な衰運の部屋とみるわけです。窓のない部屋は、扇風機などでどんどん外気を入れ、悪い気を散らすために、換気扇で空気を流してください。一方風通しの良すぎる部屋は、「気」は散じますので、こちらも衰運の部屋です。玄関から入った「気」が、部屋をうまく循環して、窓や一方の出口から出て行くのが、最も理想的です。そして、水槽は、そうした「良い気」が循環している所に置いたり、悪い気が溜りそうな所に置いて浄化に使うのが、財運を高めるカギとなるわけです。
水槽といっても、金魚鉢からアクアリウム、料亭や漁業関係の水槽まで、種類はいろいろだと思います。日本には梅雨があり、夏は湿気が多いので、よほどまめにメンテナンスができたり、熱帯魚が趣味だという人でない限り、私はあまり水槽はおすすめしていません。木造建築を基礎に発展した日本の家相学では、水を部屋に置いて湿気を呼ぶことは嫌い、逆に風通しがよい家をすすめます。そのあたりが中国風水との「水」の考え方と異なります。日本の風土や土壌、また、現代の建築方式を考慮しながら、風水を取り入れていくといいと思いますが、たとえば、マンションで一人暮らしのサラリーマンの方が、締め切った夏の部屋で、何日も水槽を放置していて、いいはずがありません。水は常に入れ替え、循環してこそ、その真価を発揮するからです。
「日々に新た、また日々に新たなり」という格言があります。これは、古代中国の湯王の名言で、毎日を常に新しい気持ちで過ごすことが大切だという教えですが、この言葉は、湯王が顔を洗おうとして、洗面器(?)を見ると、その水の底に書いてあったという逸話から生まれています。つまり、水は、毎日使っているけれど、昨日と同じ水ではないんですよ、という意味なんですね。
同じ占いでも易経においては、水は「坎(かん・困難)」であらわされ、こちらはややシビアな見方をします。日本で易経が非常に重視されたのも、こうした「水」の考え方が、水害や湿気に悩まされる日本の気候風土に合っていたからかもしれませんね。今日は「中国風水」の水の考え方について述べてみました。
さて、天候は不順、私は今年4月から事務体制を整え、きちんとした仕事をしていこうと決めたために、いろんな方々とお会いしたり、お話をきいたり、活動をしはじめて、2ヶ月になります。なんだか新入社員の営業マンのような気分ですが、その間、HPで自分を飾らずに表現できることの安心感や、私のHPが、お読みくださっている方々の癒しとなっていることを実感し、ますますファイトが湧いてきました。今後とも、応援をよろしくお願いします。では、また来週をお楽しみに!