6月22日(月)陰陽について

みなさん、こんにちは。先週の夕刊フジをごらんの方は、タイトルが間違っていたので、 ビックリされたかと思います。マーシもびっくりしました。『風水開運カルテ』が『世紀末大予言』になっちゃっていました。W杯の記事で、編集局も忙しかったのでしょう。ク ロアチアとの試合も残念な結果となりました。ああ、あの時、ゴンのゴールが決まっていれば・・・・!

さて、本日のテーマは、無気力症に悩むお客様からの質問にお答えしました。先日、伝言板で、夕刊フジ愛読者のセクシー大下さんから「疲れに効く風水は?」とご質問をいただいたので、お役に立つのではないかと思います。検査に異常はないのに、どこか無気力になり、仕事も身に入らない・・・私は根っからのぐうたら人間ですから、これにはしょ っちゅう悩まされます。自分のために書いたようなものですね、ははは。

その対処の仕方として、今週は『陰陽水』をおすすめしました。陰陽水というのは、沸騰 したての熱湯と、井戸からくみ出したばかりの(新汲水といいます)水を、半分ずつ混ぜ て作った白湯のことです。もちろん、今は井戸を使っている家庭は少ないと思いますから 、熱湯と水道水でかまわないのです。これを常用することで、体内の陰陽バランスを整えようというわけです。

中国では、風水の基本ともいえる『陰陽五行』の思想が中華料理や日常の飲食に、生かされています。例えば中華料理では生野菜はめったにみかけません。テレビのCMに出てく るように、「まるごと生野菜」なんてことはありえないのです。

これは、野菜を『土から生まれたもの』と解釈し、野菜を『土気』に配当しているためで す。土の気は、火気(煮る・焼く)によって変化(相生・調和)し、金気(刃物)を当てることによって性質を柔らかくし、水気(さらす)によって、生野菜の毒を取り除く、という五行(木火土金水)の調和の作業を行って、あの美味しい中華料理が生まれるわけですね。『医食同源』の根本となる考え方です。

中国最古の薬物書『神農本草経』や、医学書『黄帝内経』が元になって、さまざまな『食 』や『漢方』の専門書が生まれましたが、日本では「欽明天皇二十三年、呉人智聡なる者 、薬方書一三十巻、明堂図一巻を携えて来朝」以来、さまざまな研究書が著されました。 その中でも、明の時代に編纂された『本草綱目』は、江戸期から和漢のテキストとして重要視され、現代でもファンの多い『養生訓』の著者である貝原益軒や『本朝食鑑』の人見必大に影響を与えました。

『養生訓』はそうでもないのですが、『本朝食鑑』では、日本の風水術である『相地』を 応用した記述が各所に見えます。例えば、日本では茶の湯の伝統もあり、名水と呼ばれる 『水の名所』がありますが、これらの水の評価は『中央を最上とし、次に西南の柔質とする』などの風水の理論を応用して『西京の鴨川を第一級』としており、『東北の水は気が荒く剛の質でそのまま飲めない』、江戸においては、『西南の玉川の水は薬を煎じるによい』などとしています。

西南の水が柔の質を持つ、というのは、以前『リストラ対策』で記したように、西南が『 坤』、つまり『陰の土気』を表していることに関連しています。お酒好きの方は、『上善 如水(上善水のごとし)』というお酒があるのをご存じでしょうが、これは『老子』から 引用した言葉で、善とは『柔』すなわち陰のことにも通じています。意味は、『もっともよい性質の「柔(陰・女性)」とは水のようにサラリとしているものである』(ずいぶんあっさりした訳ですみません。本当は、もっと奥の深い言葉なんですが)です。お酒の名称としては、なかなか奥の深いネーミングで、売れた理由もこのあたりにあるかもしれませんね。

男女が交合して子供をもうけるように、陰陽合一は『気』を生むための基本になります。 『陰陽水』の服用や、シャワーで、冷水と湯を交互にかける、陽の象徴である赤と、陰の象徴である黒のインテリアを、バランスよく配当するなどの方法は、簡単に家庭でできる 『陰陽合一』です。

それはそうと、みなさんは陰陽というと、なんと読みますか?「いんよう」と読む人は普 通、「おんみょう」と読む人は通、「いんやん」と読む人になるとプロフェッショナルですね。あ、余談となりました。

またまた余談ですが、中国の人は、風邪をひいた時、ミカンを食べません。この理由はミカンが陰(冷)の食べ物であり、風邪が陰(冷)の病気であるからですが、日本人はミカンはビタミンが豊富だからといって、食べます。日本では、常識として、西洋医学が幅をきかせているので、風邪にビタミン補給は当たり前のように思われていますし、どちらが 正しいということはいえません。ですが、例えば、子供が風邪をひきやすい、というご家庭では、こうした東洋の食べ物の考え方を、一度見直してみてください。

西洋の風習、思想や医学が、日本の生活に根づくようになったのは明治期からですが、日本人の基本になっている文化や思想や体質は、先祖から受け継がれてきたものです。『本朝食鑑』に著されているように、江戸時代までの、日本独自の風水術が生活の中で生きていた時代があってこそ、今の私たちの生活があるのですから。


6月29日(月)ギャンブルや宝くじに強い数

今日のテーマは、風水からみた「強い数」についてです。宝くじ、ナンバーズ、パチンコ、競輪競馬などのギャンブルで、ちょっと応用できそうなものをご紹介してみました。ちょうど、角川書店さんの「ワールドウオーカー」も発売となり、そちらのラスベガス特集では、私は「ギャンブルのプロ」と紹介されています。夕刊フジの記事では、読者の方々に楽しんでいただけるよう、ギャンブルの話題は欠かせないのですが、私自身はギャンブルはニガテ。なぜかというと、ハラハラ、ドキドキするのが好きでないのです。そんな私が「ギャンブルのプロ」とは?!(しかも写真入り!)

ギャンブル全般が苦手な私ですが、「占い」となると、なんとか料理してしまいます。ワールドウオーカーでは、西洋占星術の「太陽占星術」という見方、あるいは星座の性格から占ってみました。テーマとしては、たんなるギャンブル運でなく、ギャンブルの中のポーカーとか、スロットとか、さまざまな種類を、それぞれ特徴をとらえて、どの性格の星座に向いているかをあてはめました。

そういえば、東洋の占いでは、ハッキリとした「ギャンブル運」を占う見方がありませんね。ギャンブルの強さをはかるときは、財運で見たり、勝負運で見たりです。一方、西洋占星術では、「第5ハウス」がギャンブル運と決まっています。第5ハウスは獅子座との関連が強く、ラスベガスは、ほとんどのホテルが「獅子座グッズ」を有効に利用しています。つまり、金色やライオン像やスフィンクス像などを置いているホテルがあるのですが、これらはいわゆる獅子座の象徴です。さすが、ギャンブルの街ですね!

さて、いきなり本題からそれてしまいました。本題のギャンブルに「強い数」ですが、風水や占いの考え方で、もっとも強い数といわれるのは、「5」です。これは、以前「黄龍の話」でも述べましたが、九星学でも中央土気にあてはめられている数だからです。

上の図は、「洛書の図」「後天定位の図」といわれる、東洋の占いの基本中の基本で、魔方陣ともいわれる数字の配列になっています。タテ、ヨコ、ナナメどの数字を足しても15になります。中央の「5」は、五行では土気にあたり、色では黄色です。中国人の祖といわれる「黄帝」にもあてはめられます。

通常の風習として、日本人は奇数を縁起の良い数とみますが、中国の人は偶数をおめでたい数字ととらえています。その中で、共通して「縁起がいい」といわれる数字に「8」も挙げられます。日本では末広がり、中国では「発」の発音に似ているからだといいます。

そして、「9」も特別に格が違うといわれる数字です。風水では龍が非常に縁起のいい動物なので、絵画に描かれますが、9匹の龍は、中央の龍を大きく描いて最も縁起のいい絵画といわれます。香港の「九龍」の地名もここからとったものですね。

あるいは「7」もよい数字です。ラッキーセブン、七福神など、日本でも7はもてはやされますが、「玄武の謎」でも紹介した北斗七星の信仰は、風水とも関連が深く、その意味から「7」も貴ばれる数字です。他に、老子の「三は万物を生ず」のいわれから、3も道教では特別に扱われます。

さて、あとは、あなたのカンしだい。宝くじ、ナンバーズ、競馬、パチンコで、こうした数字のいわれを気にしながら賭けてみると、ギャンブルは、もっと知的な数字のゲームになるかもしれませんね。また、こうした強い数字を、日常に多用することによって、開運となることもあるでしょう。例えば、預金通帳の口座番号、引越し先の住所、電話番号などなど、数字にこだわってみてはいかがでしょう?

 


月6日(月)七夕と二十八宿

明日は七夕ですね。そんなわけで、今日のテーマは長距離恋愛や単身赴任で、愛する人と離れて暮らしている方々へのアドバイスです。 パスケースや写真立てに入れた、彼、彼女、あるいは妻や夫の写真の裏に、女性は「牛」男性は「女」と書いておきます。これは、言わずとも、みなさんご存知の「七夕伝承」からの応用です。牛、とは牽牛星のこと、女、とは織女星のこと。七月七日にしかデートできないカップルのお話は、ロミオとジュリエットのように劇的です。しかし、これは創作された話でなく、非常に古い中国の伝承なのです。

中国の「詩経」「史書」「石氏星経」など古い記録では、このふたつの星は、天の川(天漢)をはさんだ星座、つまり織女は、ベガを中心とした琴座、牽牛はアルタイルを中心とした鷲座を指していました。七夕伝承には、さまざまな伝承のパターンがありますが、織女は天帝(西王母)の娘であり、牽牛は牛郎という青年、このふたりが結婚をしたのに、さまざまな理由で、離れ離れになってしまった、という大筋は変りません。

また、七月七日に願い事をするという風習は、「荊楚歳時記」の記録を最古としています。そこでは織女が、裁縫や機織りの名手であることにちなんで、「巧」、つまり職業技能の向上を祈る行事とされています。そこでは、捧げ物にクモが糸を張れば、願いはかなうとされていて、とくにササに、願い事をたくしてたんざくを吊るすという記述はみられません。しかし、たんざくに糸を通すのは、針仕事の意味とともに、蜘蛛の糸の象徴として用いられているわけです。

つまり、明日の七夕の日は、私のような、チョー不器用な人にとって、ありがたい日なわけです。また、牛を農耕に使役していた古代では、牽牛星は、農耕の星でもあり、七夕は豊作を祈る行事としても、その後発展しています。裁縫がヘタで、指を縫ってしまうという人、ホームページになかなか画像が載せられない人(あ、それって私か!?)、キーボードをいまだに一本指でしか打てないという人、職業の技術を上げたい、農家の方で、豊作を祈りたいという人は、年に一度のチャンスです。ぜひ明日天の川に祈ってみてくださいね!

七月七日は、三月三日や五月五日の節句とともに、中国では重要な節日とされていて、以前「桃の話」でも登場した西王母とも深いかかわりがあります。というのは、漢の武帝が、三千年に一度なるといわれる桃とともに、長生術を授けられた「西王母との会見」は七月七日、水時計七刻におこなわれ、西王母は頭に「七勝」をいただき、七個の桃を持参した(博物志)、という記載があるからです。

ところで、「牛」「女」は、中国から空海が持ち帰ったといわれる占星術である「宿曜」つまり、「二十八宿」といわれる星に数えられて、占いや暦に用いられています。二十八宿は、星座のことです。天体を二十八に分けて、月の位置がどの星座のあたり(実際の天体とは違ってきますが)にあるかで占うものです。

二十八宿は、元々インド占星術を起源としていますが、元は二十七宿でした。二十七宿では、「牛」か「女」は、どちらか一方の星にまとめられます。つまり、もともと牽牛と織女は同じ星座として認識されていましたが、月の運行との誤差を埋めるため、ひとつ星座を加えることになり、分けられることになりました。

別に、牛と女を分ける必然性はなかったようにも思いますが、人は昔から、アツアツのカップルを見ると、なんとなく邪魔をしたくなってしまうのかもしれません。七夕のふたりや、ロミオとジュリエットの悲劇の物語が、こんなにも語り継がれる本当の理由は、私たちのヤキモチなのかもしれませんね。

 


7月13日(月)大安、仏滅、六曜の話

以前から「鬼門」とともに「大安・仏滅って占いですか?」というご質問をよくいただきます。これは、風水とはまったく関係がないのですが、わりあい誤解が多い占いであり、風習ですので、今日は情報としてご質問にお答えすることにしました。

じっさいに、新築のご相談や、引越しのご相談、または結婚のご相談を受ける中で、日取りの決めかたというのが、問題になります。私自身は、九星気学や干支、西洋占星術に基づいて、よい日を選定していますが、ほとんどの方々が、その日の「大安」や「仏滅」を気にします。大安や仏滅などの吉凶日の占いのことを「六曜」または「六輝」といいますが、この占いはこれほど一般に浸透しているわりに、占い界では、ほとんど邪魔者扱いされている、まことに不可思議な占いの一種なのです。

六曜が中国から日本にわたってきたのは、比較的新しく、十四世紀ごろです。足利時代に貴族の間で流行をみました。一時すたれていましたが、江戸時代の末期に再び大流行をして現在にいたっています。日本人は本当に占いが大好きですね。西洋占星術で、本場のアメリカやイギリスの一般の人々にあまりなじみのない「十二星座占い(太陽占星術)」が、日本でこれほど浸透しているのも、日本人が、大の占い好きの民族であることの証拠ですね。

六曜も、六つの星が、ほとんど規則正しく運行しているので、非常にわかりやすかったのが、受け入れられた理由でしょう。また、内容は「周易」の応用ですから、そのあたりでも、儒教が盛んだった社会の中で、受け入れられやすい素地があったのかもしれません。

考えたら、合理主義が浸透している西洋社会でも、ビルは十三階はありませんし、ホテルや病院では十三号室、街でも十三番地はありません。十二の次は十三だという理屈は、子供でもわかることですが、「そんなの迷信だ」といくら声高にいう合理主義者がいても、こうした風習は変えることが出来ません。

「六曜」を「迷信・悪習」として撤廃しようという運動は、過去に何度も試みられてきました。みなさんのご家庭にある「神宮暦」でも、一時は「六曜」を排除していたくらいです。しかし、これほど庶民に親しまれた占いというのも他に類をみません。多くの人々の声によって、復活して現在にいたっています。

人はキカイではありませんので、どんなに科学が発達しても、高度な手段を用いても、人によって人生はさまざまですし、すべての人に予測することなく吉が訪れたり、凶が起こったりします。ある程度規範となる吉凶のルールがあった方が、生きていくのに安心できるのではないでしょうか。占いは、そうした心理的な不安を埋める効用も秘めているわけですね。

これら六曜は、「大安、留連、速喜、赤口、小吉、空亡」といっていたのが、「泰安、流連、則吉、赤口、周吉、物滅」と変化し、それが現在の「大安、友引、先勝、赤口、先負、仏滅」になりました。ですから、仏滅といっても、仏教とはまったく関連がありません。といっても、日本人なら、なんとなく気になるのは、仕方がありませんね。とりあえず占いの一種であるのは事実ですから、引越しや結納、結婚など、おめでたい選日に活用したり、例えば「今月は○方位が吉」という時に大安や友引の日を選んで営業にいってみたり、おおいに活用してみてはいかがでしょうか?


 

7月27日(月)天星尺とトイレの話(商売繁盛の改装)

暑かったり、湿っぽかったり、みなさん、体調は崩されていませんか?先週7/20は祝日で、夕刊フジはお休みでした。今日のテーマは、繁盛するお店についてのお役立ち情報です。飲食店を経営していらっしゃる方のご質問にお答えしました。先日、伝言板でみなさんが「金運がよくなる風水は?」とおっしゃっていたので、少し参考になるかと思います。自宅で、できる範囲で試してみてくださいね。

さて、事業をされているお客様のご相談といえば、開店や改装に際して、「どうすればもっとお客様にご来店いただけるようになるか」しかありません。家相学や風水では、こうしたご相談に、個々の店舗の構造から判断して、さまざまな開運法をご提案します。中でも、かなり古くから行われている伝統的な方法に「天星尺」を使って、店の出入り口を広げて「吉を呼び込む」やり方がありますので、今日はこれを紹介してみました。

天星尺というのは、建築の寸法の吉凶を示した尺度のことです。方法はドアの開口部の長さをはかります。そこから27センチを一単位として引いていき、残りの端数の長さで吉凶を見る方法です。

※上記の一つの枠の単位は3.375センチ

例でいいますと、95センチの間口があるとします。27センチを順に引いていくと、端数が14センチになります。3.375センチ×4で13.5センチですから、5枠目です。この場合は吉のドアということになります。

つまり、凶のドアの長さだった場合、間口を約6センチ広げるか、インテリアや家具で塞いで狭めるかすれば、吉のドアになるわけです。

そして、もうひとつの方法として実用的なのは、トイレの改装です。近年の建築様式の変化はめざましく、とくにトイレと浴室は大きく様変わりしました。従来の家相学では、衛生上の問題や室内環境の問題から、北や鬼門や裏鬼門のバストイレを大凶としてきましたが、水洗トイレが普及し、清潔さが比較的簡単に保たれるようになって、トイレのタブーは、かなり減ってきたといえるでしょう。

トイレといえば、家相学でも風水でも、方位に関係なく健康運、金運と非常に関係の深い部位として認識されています。現代では、購買意欲とトイレの快適さは密接な関連があるといわれ、飲食店ではトイレを華やかに、派手に改装することで、お客様の食欲をそそる効果があることが実証されています。これは、トイレという場所が、その建物の中で最も「陰」の気の強い場所、そして健康にとってはスムーズな「循環」を表す場所であることと、関連しているからです。ここに「陽」をできるだけ持ち込むことは、滞りがちな循環を助けることになり、ひいては健康運のアップ、金運のアップにつながるからです。

ですから、金運、健康運に悩むみなさんは、自宅のトイレを思いっきりポップにしてみたり、鏡や花で飾ったり、華やかに演出してみてください。「循環」をよくするわけですから、一時的にお金が出て行くことはありますが、それが実になって戻ってくるのか、流れっぱなしで戻ってこないかは、まさにトイレしだいということなのです。

 


8月3日(月)動物たちの「気」を取り入れるということ

本日のテーマは、動物についてです。お子さんが生まれたばかりのお父さんのご質問にお答えしました。自分は気が弱いので、子供も気が弱くなるのではないか、とか、運動が苦手なので、子供も鈍くなるのではないかとか、なんとなく不安に思っている若いご両親も多いかと思います。そういう方々のために、ヒントとなる情報です。

風水や太極拳、気功などには、よく動物が登場します。とくに風水では東の龍と西の虎はまさに東西両横綱といったところで、太極拳などの武術にもそうした動物の型がよく用いられます。歴史小説などによく出てくる戦争の場面でも、陣形に動物の形が用いられます。中国の古代の軍師として有名な太公望の戦術書には「虎の巻」があり、それが現代の「虎の巻」の由来となっています(これは、実際に太公望が著した書ではなく、そう言い伝えられている書のことですが)。これらは、何も中国に限ったことではなく、例えばネイティブアメリカンが信仰する「精霊」に、主に動物が関連していたりするように、世界でも共通しているものです。

これらはすべて、「動物たちの優れた気質や、強い生命力を取り入れる」ためであって、そうした伝統は、日本では、かつては子供の名前に、よく動物の名前が用いられていました。「フーテンの寅さん」で有名なように、日本では十二支の動物たちの名前がよく名づけられていました。しかし、最近ではややこうした傾向が薄れ、それだけ自然や動物が身近でなくなった証拠のようです。

姓名学や風水では、こうした現代では忘れられた「動物たちの気を取り入れる」方法が用いられることがあります。「守護動物」という考え方を取り入れるには、例としては、落ち着きのない子供には「象」、行動の遅い子供には「隼」といった、その子供の資質に欠ける動物を親しませる方法があります。

最近の子供に人気の動物キャラクターは、犬や猫やネズミなど、可愛らしい動物をモデルにしたものが多いのですが、それは子供自身が、小さく力弱い存在であることを知っているからかもしれません。成長の過程で、他の動物に興味をもたせることは、それほど難しいことではないでしょう。優しくても覇気がなかったり、勇気に欠けていたりすると感じるなら、意識的に強い動物を親しませることで、そうした動物の気質の影響を受け、強くなることもできるわけです。

これは成人でもあてはまります。身近な例でいうと、日頃「虎グッズ」に親しんでいるといえば、阪神タイガースファンが代表的ですが、熱血漢が多いことでも知られています。私はあまり野球にくわしくないので、じゃあ、巨人やヤクルト、中日などはどうだといわれると、キャラクターとの親密度の点もありますので、一概にはいえませんが、そうしたファンの傾向と動物キャラクターとの類似点を調べてみると、けっこう面白いかもしれませんね。

また、子育ての方位学としては、子供は東の部屋で育てるのが最適といわれています。これは、易の八卦のうち、子供を代表する「震」という卦が東にあることに由来しており、子供は「昇る朝日」にもたとえられています。

 


8月10日(月)風鈴・鐘・鈴の風水的効用

急にすずしくなったこともあって、風邪をひいてしましました。そんなわけで更新が遅れてしまい、すみませんでした。8/10は、夏の風物詩「風鈴」の風水的な使い方がテーマでした。風鈴は、よく使用される手軽な風水グッズとして有名です。最近ではマンション騒音の問題もあって窓際に風鈴を吊るす家庭もすくなくなりましたが、鳴らさなくても効果はありますので、次の条件に相当する方は、「鉄製」の風鈴を窓に吊るしてみてください。そのさい、ガラスやプラスチックの風鈴では効果がありませんので、注意してください。

●高層ビルの角が近くに見える
●工場の煙突が近くに見える
●窓のすぐ前に電信柱が立っている

これらの窓の景色は、五行でいう「木気」の悪影響を受けやすい家ということになります。「木気」の悪影響とは、精神が落ち着かず、ノイローゼに陥る、仕事が安定せず、転職を繰り返す、子供の発育が遅れたり、仕事への意欲がなくなる、というものがあります。こうした問題を解決するのに、風水では「金気」を用いて、「木気」を抑える方法がとられます。

これは五行相剋という、互いに相性の悪い五行をあてがって、悪影響を阻止する方法です。この理論は、例えば雨乞いの儀式には、必ず火を燃やす、といった方法と共通するものです。

「金気」は、さまざまな点で、「お守り」としての効用があります。というのは、最も「金気」を代表する物に「刀剣」があります。刀剣は、相手を攻撃する道具であると同時に、すぐれた護身用のアイテムでした。刀剣は、例えば三種の神器に草薙の剣があるように、現実の攻撃に備えるというより、精神的に邪悪な霊から身を守るために、不可欠で神聖な道具だったのです。戦国時代までは日本でも、庶民はみな刀剣を所持していましたが、秀吉の「刀狩り」で、刀剣がつぶされてお寺の「鐘」になっています。中国の始皇帝の時代でも同じことがありました。逆に戦時中はお寺の鐘がつぶされて、鉄砲の弾になってしまいましたね。

大晦日に百八つの鐘を鳴らす風習は、「宋」の時代からといわれていますが、これも「寅(1月・木気)」を迎えるにあたって、「金気」で「木気」の悪影響を清める「五行相剋」の理論に基づいたものだという説があります。

今、少年たちがナイフを持ちたがって社会問題となっていますが、これらは少年たちが狂暴化したわけではなく、逆に精神性の脆さやデリケートさのあらわれで、「金気」の必要性を感じているからではないでしょうか。高層ビル、電信柱、工場の煙突というものは、昔は存在しなかった街の風景で、それを見ているだけで現代人はストレスを感じ、それに対抗するものを求めているのかもしれません。

ナイフは凶器といわれますが、そもそも「凶器」というのは、葬儀用の道具のことで、ナイフや武器のことではありませんでした。というわけで、ナイフに替わる「金気」の持ち物として、今回は「鈴」もおすすめしてみました。とくに子供さんや女性にとって、「鈴」は持ち物としても可愛らしく、違和感がありません。最近、山間部で「熊」の被害が多く、「鈴」を持ち歩くように指導しているそうですね。「鈴」は民俗学的にもお守りとして効果が高く、世界中で愛されていますが、この場合もやはり「金属製の鈴」をおすすめするのはいうまでもありません。

 


8月17日(月)不動産運をよくするインテリア

先週は風邪が抜けず、あまりに肩凝りがひどくなったので、鍼治療に行ってしまいました。 私が三ヶ月に一度くらいのペースで通っている鍼灸の先生は、易や風水に造詣が深く、とてもパワーのある先生です。そもそも、この先生がすすめてくれた水晶で、本格的にハマッて、抜けられなくなったので、もうおつきあいは6年以上になります。頑固な肩凝り、まことに辛いですが、ところで、風邪や肩凝りにわりあい効果があるのが、コハク・真珠なんですよ。

とまあ、いきなり本題からそれて、またまた石の話になってしまうのは、いつもの私の悪い癖ですが、本日のテーマは不動産運がよくなるインテリアについてです。ちょうど、伝言板で、るりさんが家を購入されるそうですので、何かヒントになるかもしれません。グッドタイミングでしたね。

最近、不動産業界はなかなか厳しいようで、バブル最盛期に、簡単に家を転売できたのが嘘のようです。しかし、そもそも家・土地は五行では「土気」にあてはまります。土は不動、忍耐、貞節、安定等を意味しますので、そうそう動かないのが正常な姿なのです。バブルの時代は、そうした安定しているはずの「土気」が異常に動いた状態で、やはり普通ではなかったといえるでしょう。ですから、家がすぐに売れない、買えないと焦らないで、じっくり腰を据えて取り組みましょう。

いわゆる東北と西南の方位は、鬼門、裏鬼門といわれる方位ですが、東北も西南も同じ「土気」にあたります。「土気」が悪い気を運んでくるという考え方は、以前「黄龍の話」でも述べています。土用の丑の日に、ウナギを食べる風習は、土気の作用が強い日に、無病息災を願って、食べられるのです。ですから、基本的に東北、西南の窓や玄関は、凶といわれます。ここが常に開け放たれて、「気」が動くと、落着くことの好きな「土気」が安定せず、不動産運のみならず、財産運も流れてしまい、よくなりません。北、東北、西南の玄関や窓は、やはり注意が必要なのです。

さて、凶だからといっても、窓や扉があると、どうすればいいのでしょうか?構造上、仕方がないなら、いわゆる「風水インテリア」の出番となります。これは、占術者によって、方法はまちまちですが、もっとも基本的な方法としては、正確に家の中心点から東北と西南の直線(四隅という)を測り、その直線上の一部分だけは家具等を固定して、開かないようにする方法です。これは、大極(中心)の決め方や、偏西といわれる磁石の見方や、玄関の向きなど、複雑なルールがありますので、やはり図面を専門家にみせて、相談するのがよいでしょう。

一方、「土気」の凶作用を抑えるには、「土気」と相性の悪い「木気」のインテリアを持ってきたらいいのではないかというケースもありますが、今回は不特定多数の方々へのご紹介なので、この方法はお勧めしません。

土気は「気難しい老人」にもたとえられていて、押え込もうとしたら、逆にへそをまげかねないからです。「土気」を落ち着かせるには、逆に同じ「土気」の配色やインテリアを配置するのが、落ち着かせる方法です。黄色、黒、茶色のどっしりした家具で固定します。「土気」のインテリアについては、「毎月の風水開運占い」に出ていますので、とくに、仕事が不動産関係の方々は、ぜひ実行してみてください。

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