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映画「夜間警備」の感想


2004/9/19(日)

 知人宅で、現在話題のロシア映画「夜間警備」(Ночной Дозор:ナチノイ・ダゾル)を観た。SFXを駆使した純ロシア製のSF映画で、ロシアでは若手ナンバーワン作家であるセルゲイ・ルキヤネンコの原作を映画化したものである。ロシアでは興行収入の記録を塗り替え、社会現象にまでなった超の付く話題作なのである。
 さすがに出来栄えは良かった。CGとスタントを駆使した古代の合戦シーン、CGや特撮、スタントを惜しげもなく使ったアクションなど、見応え十分だった。そしてなおかつ、ハリウッド映画のデッドコピーのような映画ではなく、きちんとした「ロシアSF」の映画に仕上がっている点は最も評価できると言ってもいいだろう。
 いにしえより続く光の勢力と闇の勢力との闘い、それが現代にまで持ち越され、社会の裏側で闘いは続いている。巧妙に張り巡らされた伏線が絡み合い、骨太のストーリーが展開され、そして新たな敵の誕生へと続く予感など、話のほうも映像に負けていない。上質のハードアクション・ダークファンタジーに仕上がっている。
 最近のハリウッド作品は、映像を見せるだけで満足してしまっているような部分があり、ちょっと退屈になりかけているが、「夜間警備」は、しっかりと話で観客を引き込む事に成功している。
 この作品は日本で公開しても十分に観客にウケると思うのだが、どうだろうか? いや、それとも、SFX映画にストーリーと伏線とテーマがあったら邪魔だと思われるだろうか?


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